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「消えたって………え?何で消えたの………?うわ………ああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
とても信じられる話ではないが、何より笹山と高野の表情が信憑性を持たせた。
頭がおかしくなりそうだ。
「落ち着いてくれ浜崎君!!叫びたい気持ちもわかるけど、まずはさっきまで君が体験したことをありのまま僕達に話してくれないか!?」
それまで黙っていた高野が口を開いた。
いつもは冷静沈着な高野が声を荒げている。
確かに目の前から突然人が消えたら誰だって驚く。
やはり僕が消えたというのは本当なんだろうか………。
高野の言う通り、今は取り乱しても仕方がない。
僕が見たことをちゃんと話さなきゃ。
僕はグラスの水を飲んで気持ちを落ち着けた後、話を始めるのだった。
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