scene3

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「ハハハ………いきなりすまなかったね浜崎君。この【心】のアメは、食べると他人の心の声が聞けるみたいだ。全ての種類のアメ玉の袋に記載されている『1 Hours』………。いずれのアメも食べると一時間、その効果が持続するということだ。これから一時間、僕に嘘や隠し事は通用しないよ」 「ご……ごめんなさい!!」 浜崎君は心から謝っている。 何て優しいんだ。 「いや、気にしないでくれ。良く思われないのは日常茶飯だからね」 「は、はぁ………」 「笹山君は言わずもがな、僕を嫌ってるみたいだけどね」 「当たり前だ。そんなの心を読むまでもねーだろ」 浜崎君と笹山君。 何故こんなに対照的な二人の仲が良いのか。 それは二人の心を読んでもわからなかった。
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