scene3

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「よく聞いてくれ。本来『タイムトラベル』なんてものは、極めてバカバカしく、決して起こり得ない事象だ………。だが、こうして現実で起こってしまった………。しかも当事者は僕達だ。そうなれば、僕達はこれを軽視してはいけない。未来、もしくは過去の自分との接触によって何が起きるのか、それに伴ってどんな結果が返ってくるのか………。わからないからこそ恐ろしいんだ。僕の予想では良い展開は生まれないだろう。タイムトラベル先での致命的なミスによる代償は………計り知れない」 「そうか………もし未来や過去の自分と関われば、僕達の『今』が変わっちゃうかもしれない………」 「それだけじゃない。行動次第では未来の自分の人生、最悪『歴史』も変わってしまうだろう。ミラクルキャンディー………直訳すると『奇跡のアメ』。まんざら嘘でもないってことだ」 「おいおい………!スゲーよ!!スゲーもん手に入れたよ俺達!!夢みたいじゃん!!このアメがあれば何でもできるぜ!?どうする!?」 「さ、笹山………」 人の話を聞かない笹山君はこのアメを悪用する気満々だ。 それは僕が絶対に許さない。 それに対して浜崎君は事の重大さに気付いているようだ。
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