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「………で?どうすんだ?このアメ。こんな所に置いとくワケにもいかねーだろ?」
笹山君は一時的に納得したみたいだが、まだ怒りは静まってないようだ。
「そうだな………。浜崎君、預かってくれるかい?」
「僕がですか!!?」
「あぁ。君達二人の心をしばらく覗かせてもらったが、笹山君はとても信用できない。それに比べて浜崎君は笹山君とは違い、アメを私利私欲のために使おうなんて考えはさらさらないようだ。僕が預かってもいいんだが、それだと笹山君が黙っていないだろう。そういうワケで、頼めるかな?浜崎君」
「は……はい!笹山がいいなら………」
「………勝手にしろ」
「決まりだ。それじゃ浜崎君、くれぐれも大事に保管してくれ」
「はい………!!」
僕は二人、特に笹山君にくれぐれもアメを悪用しないこと、このことを絶対に他言しないことを言いつけた。
とりあえず一安心だ。
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