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荒野の死体の山の中に黒髪で蒼の瞳の十八くらいの男が黒いロングコートを着て立っていた。
晴天にも関わらず降る雨は先程殺した者の血の雨は青年は不愉快そうに空を見る。
「もうやめておけ…わかったろ?お前らが束になっても勝てないことがさ。」
まだ生きている五人の戦士はへっぴり腰で青年に剣を向けていた。
へっぴり腰に成るのも無理はない、ここにある数えるのもめんどくさい死体の山は青年一人で殺ったのだった。
そのうち残った五人は運がいいとも言い難いが生きてるだけましなのかもしれない。
プルルルル
場違いの音に戦士達は体をビクリと震わせる。
青年はコートのポケットから携帯を取り出し電話をする。
「はい…はい…わかりました。
すぐに合流します。」
ピッ
青年は携帯をポケットに戻す。
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