憂敬──長月 二十七 ノ 日

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  「…戦争…止めてくれて、ありがとう………」 私は 思わず瞠目する。 「…──お兄ちゃんの事、連れてかんでくれて、ありがとう…!」 私の袖を掴む少女の手に 力が籠もる。 顔を上げて 涙を溢れさせた瞳を細めて それでも、笑って 少女が言った────  
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