36人が本棚に入れています
本棚に追加
「おかえりー」
玄関で妹のユキとすれ違う。
「おい、また彼氏か?」
「しー!ママに聞こえる!バイトだって言ってあるんだから、口裏合わせてね」
一つ年下のユキは、最近彼氏ができたらしい。
それがどうも不良らしく、夜に出かけていく。
「…紗菜ちゃん、来てるよ」
ボソッと呟くユキ。
顔にはニヤニヤ笑いをはりつかせている。
どうもユキは、俺と紗菜を“そういう関係”だと信じ込んでいるらしい。
否定する前に、スキップの妹はドアから出ていった。
最初のコメントを投稿しよう!