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ここで少し人形師と魔法師の説明をしよう。
人形師という職業を説明するにはまず、この世界には“魂を込められていない人形”と“魂を込められた人形”がある事を知ってもらいたい。
まず…魂を込められていない人形は、主に鑑賞用に作られる。
この人形は、魂を入れられない限り特に動く事もなく、人形師ではなくても作る事が出来る。
だが、魂を込められた人形の方は、自分で意思を持ち、人の様に動く事が出来る。初めは、家事などの援助目的で作られた。
しかし、その人形は作り主…もしくは主人の命令に“絶対服従”に作られる。
そのため、当初の目的とはかけ離れ、人形の意思には関係なく…ただ“殺戮”を強いられている人形もある。
そして、その“魂を込められた人形”を作り、売るのが人形師の仕事になる。この人形は、人形師にしか作る権利は与えられていない。
次に、魔法師という職業の説明をするにはまず、この世界の人々の生活には魔法が溢れており…その魔法は生活の一部である事を知ってもらいたい。
この世界の者は、生活の中の些細な事をほとんど魔法で行う。
例えば、物を動かす…掃除をする…調理をする…また、髪を整えたりするのにも魔法を使っている人もいる。
中には、少し普通より出来る人ならば短距離の場所の移動なども可能である。
攻撃に用いる魔法は一般人は使用しない。…いや、出来ないと言っても過言ではない。
法で禁じられている、というのもあるのだが…素質がないという理由で使用出来ないという者が大半だ。
しかし、魔法師にのみ、魔法を攻撃に使用するのが許可されている。
また、魔法で長距離の移動が出来る…というのも条件にある。因みに距離は『千キロ以上』と制定されている。
つまり、魔法での攻撃を生かしてのボディーガードや長距離での移動が可能なのを生かしての運び屋などを生業にしている、又はそれを出来る資格のある者が魔法師である。
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