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「ったく置いてくなよなー」
「お前がバカだからだよ」
勇はなんとか翔たちに追い付き学校に入っていった
「ほら2人とも入学式始まっちゃうじゃない。行くわよ」
「うぃー」「はーい」
「こら!だらけない!翔もっとしゃっきとなさい」
瑠璃はだらけた返事をした翔と勇を一喝しながら2人と共に入学式がある体育館へむかった。
瑠璃は女子の列にならび翔と勇は男子の列に並んで今まさに入学式の真っ最中なのであった
「なー翔」
「なんだよ勇。お約束の校長の話が長いって話か?」
「ああそうそう・・・って違うわ!」
2人は小さな声でバカなやり取りをしていた
「じゃーなんだよ」
「えっとな・・・お前らいつまで幼なじみやってるわけ?」
勇は急に真剣な表情をしながら聞いてきた
翔はそれを読み取ったのかふぅと息をはいて
「あのな俺らは幼なじみだし、そんな好きとはちげーよ」
「・・・あっそ・・・気付いてからじゃ遅いからな・・・」
「なんか言ったか?」
「いやなにも」
「ふーん」
翔は勇の最後の言葉を小さく嘆くように言ったため聞き取れなかった
「それでは新入生代表橘雄一」
そう司会の先生が言うと髪が濃い茶髪で制服をおしゃれに着こなしたかなりのイケメンであるがそれなりに遊んでいそうな男が壇上に上がった
「ひぇー翔並みにかっこいいじゃね?」
壇上に上がった男を見て勇は呟いた
「俺と比べんなよ」
翔は言った
「ーーーーーーーーーー新入生代表橘雄一」
そう言い壇上から降りた
女子たちはかっこいい、などと目をハート色にしていた
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