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朝、男は あるモノが目覚める ――
それは “目”とは別のもの――
“別の何か”が目覚めるのだ――。
おはよう。 ゴン太。
串崎 勝[かつ]は自らのゴン太に挨拶をする。
ゴン太は朝からハイテンションだった。
勝は、ソレを「ゴン太」と名付けていた。
なぜ、名前がゴン太なのか? え、知りたくないですか……? いや、聞いて下さいお願いします……
そう、ゴン太というのは、勝にとってまさに強そうな名前だったのだ。
強さ、そしてインパクト――……勝にとっては十分立派な名前だった。
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