第1章 落ちこぼれ…

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今日も教師は俺をこの馬鹿者と怒る。 どうやら俺は、立花進一(タチバナシンイチ)はいつの間にか馬鹿になってたらしい。 それも当然だ、別に努力と言える努力を俺は何もしていない。 親に頑張ったねと頭を撫でてもらうのが嬉しくて、必死に勉強した時期もあった。 でもその向上心の支えだった親が仕事を酷使しし始め、共に俺のそばから離れて行ったのは俺が小学5年生くらいの時からで、 俺の人生もその時から180度ガラッと変わったって言っていいだろう。 優秀だったはずの勉学もどんどん矢印は下を向き始め、馬鹿同士が集まりくだらないことばかりやるようになっていた。 生意気にも小学生でピアスをつけ、中学生でタバコを吸い、高校に入り髪を金に染め、勉強もスポーツもできない落ちこぼれのお馬鹿さんとして、何の夢もなく俺は今を生きてるわけで…。 だからこそ肌で感じられる。 断言して言える。 1人は辛いものだと…。
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