全てをあなたに……

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「そろそろ帰ろうか?」 「どうして?まだ、居ようよぉ~」 珍しく彼女がだだをこねてる。 普段は大抵のことは妥協したり我慢したりするのに。 「でも、ほら。次のカップルが来ちゃうから。」 僕が指さした方向からこっちに向かって大学生のカップルが歩いて来ているのが分かる。 ただ僕は大学生のカップルにすんなりこの場所を渡したくなかった。
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