秘湯

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カイジ、銭湯に着く。 カイジ「おっちゃん!入るぜ!」 番台(おっちゃん)「・・・オトナは1人450円・・・」 カイジ「・・・・・・・・・えっ?」 あなたはお気づきだろうか。 そう。金欠のカイジにとって、一度の風呂に450円の投資はあまりにも圧倒的な額だったのだ。 カイジ(450円・・・牛丼が食える・・・) しかし、周りにも人がいる。 ここで引き下がると恥を背負う事になる。 ここで、カイジは動き出したのだ・・・!! カイジ「・・・ほら・・・・・・」 番台「え?」 カイジ「・・・金っ・・・金だ・・・オトナ1人450円・・・払えばいいんだろッ・・・ くそっ・・・」 とてもでかい投資だったが、改めて、銭湯へ突入した。 ガヤガヤ      ワイワイ    ドヤドヤ ダメギ「おっちゃん。シャンプー売ってくれ」 カイジ「へっ・・・こいつら何も分かっちゃいねぇ・・・」 この時カイジ、シャンプーどころか石鹸すらも持たず入浴。 右手には手ぬぐいが1つ。 しかし、カイジには作戦があった。 カイジ「まず何も持たずに入り、そのままあたりを見回す・・・するとどうだ・・・ 今日一日、たった一度のために買ったシャンプーは持ち帰らず置きっぱなしだ。 更にこの銭湯は広い・・・こいつさえ集めれば・・・金を払わずとも体をきれいにする事は可能だ・・・! そんな俺と比べてあの男(ダメギ)・・・救えねぇ・・・!!」 こうしてシャンプーなどを集めていたカイジだが、たった一つ大事な事を忘れていた。 それはあの男(ダメギ)でさえ気づくような事だった。 そう。 圧倒的・・・        恥ッ!!!
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