日常黙示録カイジ

買い出し

カイジ「5割増･･･ってなんだ･･･?
たしかにあれは5割引きのシールが貼ってあったはずだ･･･」

一条「ｸｸｸ･･･たしかにカイジ･･･君は正しい･･･
しかし、覚えていないのか･･･?
レジの前に店員に商品のチェックをされた事を･･･ｸｸｸ･･･」

カイジ「･･･チェックだって･･･?」

たしかに、カイジのカゴの中を白服はチェックした。セール品が入っていた場合に、割引シールを貼るために!!

カイジ「まさか･･･俺がカゴに入れた米に･･･」

一条「そうだ･･･カイジ･･･お前だけには特別に5割増のシールに張り替えておいたぞ･･･ｸｸｸ･･･
どうする･･･また戻り、商品を取り替えてくるか･･･?」

カイジ(くそっ･･･戻るにしても、またこの行列を並ぶのはあまりにも無茶な事だ･･･
だからといって･･･待っていてもらう事も後ろに並んでいる主婦達にもイライラさせられる事･･･)

一条「どうした･･･?
早く買わないと後ろに並んでいるお客様からクレームが飛び散るぞ･･･!!」

カイジ(･･･この店に入った最初っから･･･すべて仕組まれていたって事か･･･
5割増なんて買いたくない･･･
あまりにも高すぎる･･･
どうする･･･どうすればいい･･･)

一条「･･･カイジ･･･いや、お客様。どうなされましたか･･･?後ろに並んでいるお客様のためにもお支払いください･･･4882円･･･!!」

カイジ(･･･買いたくない･･･買いたくないんだ･･･
･･･!･･･いや･･･いける･･･超えられるぞ･･･このレジ･･･一条を･･･!!)

カイジ「おい･･･一条･･･」

一条「なんだ･･･やっと払う気になったか?」

カイジ「いや･･･払う気なんて微塵もない･･･」

一条「何･･･?」

カイジ「だから俺は･･･
この商品を取り消しする･･･!!」