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朝、僕はいつものように目覚めた。
……いや、違う。
いつもなら目が覚めた瞬間に、12月の空気に凍えるのに。
今朝はむしろ暖かい。
「……ん」
僕の隣で、アリエッタが寝返りをうった。
安らかな寝顔で眠るアリエッタには、僕に愛された印が、赤くなって残っていた。
アリエッタが僕の名前を呼ぶたびに身体が熱くなって、それに比例して高ぶる気持ちが止まらなかった。
「起きたくねー……」
できるならこのまま離れたくないが、任務があるため、起き上がらないわけにはいかない。
「離れたくない……だってさ」
自重気味の笑いが漏れる。
昨日まで全ての人と心を通わすのを否定していた僕が、こんなことを言うなんて。
アリエッタにちゃんと布団をかけ、僕は布団から出た。
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