テイルズ＊短編集

恋の甘さが届く夜に(A)

散らばった衣類を踏まないように歩き、着替えを出し、部屋にあるシャワーを浴びる。

風呂上がりで熱かったから、上は着ずに、上半身裸のままシャワールームを出る。

アリエッタはまだ寝ていた。

｢あ｣

テーブルの上のケーキを見つける。
昨晩アリエッタが置いたフォークで、ケーキを一口食べた。

一口目と違い、二口目は少しだけ甘味が増した気がした。

END..