恋の甘さが届く夜に(A)

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自室に戻る。 ケーキをテーブルに置き、ベッドで横になりながら軽くため息をつく。 僕のために作ってくれたのに、なんてことを…!! 疑って無理矢理キスして、さらに…… 「あー…もう…何してんだよ」 指先で自分の唇に触れる。 感触なんてもう残っていなかったけれど、鼓動だけはまた速くなった。 僕にできることって何だ? 数秒考えてから、反動をつけて起き上がり、部屋を出た。
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