DOG RACE

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「へいよお兄ちゃん達、アイスクリームいるか?」 俺とアトミックが 堂々と歩いていると 一人の男が近づいて そう言った。 「カチッコチッ意味わかるか?」 俺はダイムに言われた 通りに売人に そう聞いてみた。 「ハンター岬の落書きされてない倉庫で、彼女は黒のコンドームが好きだぜっと言え」 すると男はそう言い 立ち去っていった。 「は?またわけわかんねぇ暗号かよ…」 俺はあくびしながら 戻った ん? さっきいたホームレス共が いなくなってる… まぁ関係ねぇか 俺はそう思いながら 歩いていた。 すると 青い制服を着たポリ公が 現れた。 「W.Pじゃねぇか!何してんだよ」 「悪いマイキー今回だけは許せねぇぜ」 「何がだ?」 「それともヘルメットが殺ったのか?」 W.Pは マジでイカってやがる… 俺はこいつが 何にキレてんのか だいたい予想できた。 「ホームレス野郎共のことか?」 「野郎共?俺らもかつてはそうだったろ?あのホームレス達はまだ俺がルーキーだったころに、よく応援してくれたいい人達なんだよ!」 「いい人なら喧嘩を売るか?」 アトミックはそう言い ハッパに火を 点けようとした。 しかし それをW.Pが 警棒で叩いて落とした。 「何しやがる…クソポリ気取りめ」 アトミックは W.Pにたいして わずかながら敵視 しはじめていた 「ハッパは違反だぞ」 「てめえいつから法律気にする真面目ちゃんになった?ここは自由の国だぜ?何すんのも自由なんだよ!!」 「自由でも、国ならルールくらいあるさ!!」 「ルールは破るためにあるんだよ!お前とことんクソったれになったな」 「だからといって人を三人も殺していいのか!!」 「あんなゴミ野郎共は何人殺そうと、空き缶をスクラップすんのとかわんねぇよ!!」 W.Pはため息を つきながら頭をかいた。 その様子はまるで ポリ公そのものだ… もう俺が知ってる W.Pじゃない… 「W.Pお前変わっ…」 「言うなマイキー、お互い変わっちまったんだよ。あんたはとことんギャングに、俺はサツに…お互い敵になっちまったんだよ…」 かつての悪友同士が いまでは互いに 全く逆方向に 進んじまったか… 俺は少し悲しかった… 「マイキーヘルメット、もう行け。あんたらを撃ちたくない…そのかわり、もう俺とは終わりだ。二度と表れんなよ。」 「裏切り者め…」 「やめろアトミック…行くぞ」 俺はチャカを 取り出そうとした アトミックを止め 下を向いたまま黙ってる W.Pを残して 立ち去った。
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