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そして、
あいつらが休んでから10日が経った。
しかし依然として来る気配はない。
「こないだ電話したら、明日行かせるっつってたのによ。」
ったく……嘘じゃねぇか……。
あの日のように、勢いよく先生が入ってくる。
「礼はいらない……おはよう、今日もあの5人は休んだままだ。
親からちゃんと連絡はもらってる。行方不明ってこたぁないから安心しろ。」
んなこたぁ分かってんだよ……このクソ教師!
「それから、
理科室が封鎖になった。」
教室がざわつく。
「静かに!」
「詳しい訳は先生は知らないが………ガスが漏れ出すようになってしまったらしい。」
秋人は、この2つの事柄が関係しているのでは?と踏んだ。
「はい。終わり」
先生が出て行く。
「仁!オレ、今日は理科室見に行く。お前も行くか?」
「うぅん。今日部活。」
「1時間目の休みにさぁ。」
「そんなに言うなら1人で行って来いよ。」
「ちぇっ」
1時間目は古文かぁ。
めんどくさいな。
そうだっ!
この時間に見に行こう。
「仁、オレ保健室に行くから。先生に言っといて。」
「あぁ。理科室行くんだろうけどな。」
「うっ。」
オレは先を急いだ。オレ達の教室は理科室の真上にある。
階段を駆け降りる。
理科室の扉をそっと開ける。
そこには!!
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