母の入院

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喫煙所を覗くと、父が難しい顔をしながらタバコを吸っていた。 「お父さん」 「おぉ、優。来たか」 「うん」 隣に座り、私もタバコを吸った。 「優もタバコ吸う年なんだな」 「そうだよ。もう成人式だし」 「そうか。」 「うん…。ねぇ?お母さんの病気は」 「母さんな、肺ガンなんだ。発見した時にはもう手遅れでな…。あと、3ヶ月か4ヶ月くらいしか… そう言うと、父は言葉を詰まらせた。 私は黙って聞くしかできなかった。 「そっか…。そろそろお母さんのとこに戻ろうか。お母さん心配するよ」 「そうだな…。まだ母さんは何も知らないから、言わないようにな」 「うん。私、売店で花買ってから行くから。」 「わかった。じゃあ、先に戻ってるな」 「うん」 私は売店に、父は病室に向かった
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