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「よろしくお願いします
それとありがとうございます」
ハヤトは立ち上がり、深々と頭を下げた。これからお世話になるという挨拶と、住むところと仕事を同時に与えてくれたことの感謝の2つの意味を込めて
「こちらこそよろしく頼むよ、ハヤト君
それで仕事は明日から頼むとしよう。今は客人として食事を楽しんでくれ」
ルークに言われハヤトは再び座り、食事を再開した。食事中は主にアルフヘイムについての会話だった
食事を終え、ハヤトは今日から自分の部屋となるところへ案内された
部屋はそれなりに広く、ベッドと机が用意されており、窓は大きめのものが1つだけあった
ハヤトは吸い込まれるかのようにベッドに倒れこみ、寝ようとしていた
だが、それは扉がノックされることで妨げられることになる
「入ってもいいかな、ハヤ君?」
「ナギか? 夜遅いぞ?」
「あぅ……でもでも、ちょっとハヤ君と喋りたいよ」
ハヤトはナギの泣きそうな声に溜め息をつき、部屋の扉を開けて中に迎え入れた
「で、くだらない話だったら容赦なく追い返すからな」
「うぅ、ハヤ君、私のこと嫌い?」
冷たい物言いのハヤトにナギは不安になっていた
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