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考えが纏まらないままナギの部屋の前まで来ると何故か先に執事長がいた
自分よりも後に出たはずだというのに執事長が早いのかハヤトには理解できず戸惑う
「仕事の内容を言うのを忘れていたわい」
「はぁ」
生返事の後執事長は簡単に説明をする
「ナギ様の身の回りの世話をするだけでよい。後は何をしていてもよいとルーク様のお達しじゃ」
「分かりました」
アバウトではあったが何をすればよいのかわかったハヤトは頷いて了解する
「あれ、もういない」
頷いて目を離した隙に執事長はいなくなっており、ハヤトはあえて気にしないでおこうという心の中で深く思った
ハヤトはいつまでも廊下で突っ立っているわけにもいかないので、目の前にある茶色の扉をノックする
「は~い」
中からの返事とともに姿を表したのはピンク色の寝間着に姿を包んだナギだった。起きたばっかりなのか半分寝ている状態である
「…………!? え、あ、ハヤ君!? ちょ、ちょっと待ってて」
ハヤトの姿を確認するなり覚醒したようで、扉を力一杯に閉めた
顔を真っ赤にしたナギの姿は可愛らしく、ハヤトは小さく笑っていた
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