アルフヘイム

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少しすると顔を少しだけ赤くしたナギが少しだけ開けた扉の間から覗きこみ、ハヤトに入ってもいいことを告げた ハヤトは許可を得ると恭しく一礼をしてから部屋の中に入った 「むー、ハヤ君、顔が笑ってるー」 ナギは頬を膨らませ、腰に手を当てて怒り、ハヤトは自分の顔を手で触り笑っていたかどうかを確認する 「自覚ないの?」 「あぁ、ない――じゃなくて、ありません」 ハヤトは昨日のようにフランクに話しそうになり、今の立場を思い出して慌てて言葉遣いを直した ナギは一瞬悲しそうな表情を浮かべ、不安の混じった瞳でハヤトのことを見つめる 「友達……だよね?」 「う……」 ナギは友達なのに周りの人と同じように敬語で話されたことに不安を覚えていた。もしかしたら離れてしまうかもしれないと思って ハヤトは溜め息をついてから頭の後ろを掻くと、ナギの頭に手を置いた 「今は仕事中だからな。誰が最初の友達を手放すかっての 仕事が終わるまでは我慢してくれ」 それだけでナギの顔は明るくなり、ハヤトは仕事モードへとすぐに切り替えた
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