コンプリフェンシブ

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藍玉の月の1日。ハヤトがアルフヘイムに来てから1ヶ月の時が流れた 藍玉の月とはミズガルズでいう3月のことでアルフヘイムにとっては新学年が始まる月でもある 1ヶ月しか経っていないもののナギのお陰もありハヤトはかなり文字を覚え、魔法の基礎的なこともやれるようになっていた そして、そのハヤトはというと1人、ルークの書斎に呼び出されていた 自分が何かをしたかと思い、直立不動の体勢でルークに何かを言われるのを待っていると急に大きな声で笑われた ハヤトはいきなり笑われ、自分のどこかが可笑しいと思い、服装をチェックし始める 「いやいや、君を呼んだのは学園のことだよ」 「学園……ですか?」 ルークは「うむ」と頷いてからアルフヘイムの学制についての説明を始めた 「学園は向こうにもあったね?」 「はい、ありました」 ハヤトが頷いて答えるとルークが話しを続ける 「こちらにも当然ある。義務教育は満6歳から12年間あるのだ そのうちの最初の6年間を初等科(プライマリ)といって本当に基礎的なことをやる その次の3年間を中等科(セカンダリー)といってプライマリよりも発展的なことをする」 ルークはそこで一旦区切るとハヤトの様子をうかがう
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