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「はぁ。怒らないから、許すから、取り敢えず理由を教えてくれ」
沈黙を先に破ったのはハヤトのほうで、ナギは一度頭を下げて謝った
「えと、ハヤ君がお父さんに怒られたと思って」
ナギは恐る恐る言うと、ハヤトは軽く笑ってナギの頭を軽く2回叩いた
「学園のことで呼び出されてた」
「あ、よかったよぅ
う、あぅ……」
ナギは勘違いだということが判ると恥ずかしくなり顔を真っ赤に染め、ハヤトはその姿を見て自然と頬を緩めていた
「う、うぅ」
「ふぅ、部屋に行こう。魔法について教えてくれ」
「了解したよぅ!」
恥ずかしいのがなくなったのか元気良く答え、ハヤトの手を取り自分の部屋に行くことにした
部屋に着くとナギは丸型のテーブルに魔法に関する参考書とノートと鉛筆を置き、向かい合うように座る
「んと、ハヤ君が知りたい魔法って高等部のかな?」
「あぁ、そうだ」
「ん、了解したよぅ。セカンダリーで習う範囲で教えるね」
ナギは参考書の中から通常魔法という項目を開き、ハヤトに見せながら先生気分で中等魔法学の授業を開始した
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