コンプリフェンシブ

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翌日の昼。ハヤトとナギはそれぞれ前に座る従者が操るは空を飛ぶ専用のロッドにまたがっていた 行く先は王立学園都市【アクアガーデン】。都市内部には初等から高等までの計5つの校舎、多様な店、全校生徒のための寮棟がいくつもある。そのせいでどうしても大きくなってしまうのだ 「あ! ハヤ君、あれだよ!」 ナギはアクアガーデンが見えてくると指を差してハヤトに教える 「…………いや、大きすぎるだろ」 海に浮かぶ円形の都市を見て、ハヤトは驚きを越えて呆れており、前に座る男性の従者は苦笑していた 「初めて見た人は誰もがハヤトさんと同じ反応を取りますね」 「なるほど、俺は正常なのか」 ハヤトは遠くから見ても綺麗な景観を持ち、圧倒される都市を見渡している。中心にそびえる塔と大きな水路に分けられた6つの区画がある そのうちの塔を囲むようにある区画には横に長い建物がいくつもあり、その区画を囲むようにしてある5つには校舎と思われる大きな建物があった 「どこに向かってるんだ?」 「んとね、真ん中にある管理塔だよ どの寮か教えてもらわなきゃ」 「わかった」 ハヤトが頷くとロッドは急降下を始めた。ちょうど塔の真上に来たためだ
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