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「……お疲れ様……」
とは愛良ちゃん。
「お、お疲れ様……」
挨拶くらい、ちゃんと返そう。
「あはは、大和君めっちゃ疲れてるよねー」
と悠君は悪気がなさそうに笑った。
「日本史は良いけど、英語があったからな……」
苦虫を潰したような顔ってこういう表情のことだろうか。その後、山部君はため息をつき、
「俺は帰るけど、お前はどうする?」
と悠君に向かって言った。私と同じで早く帰って寝たり、休んだりしたいのかもしれない。
「あ、帰る帰る。二人ともじゃあねー」
「じゃあな」
悠君と山部君はそう言い残し帰っていった。
「……わたしたちも帰ろうか?」
「そうだね、帰ろ~」
学校にいたらいたでテストのこと考えちゃうんだけれど、寮に戻ったら戻ったでまた俊騎君のこと考えちゃうのかなぁ。
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