14話 恋の袋小路?

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「うん、確かに……」 それには納得する私。 「愛良ちゃんは、男性に頭ぽんぽんされたい?」 お返し、じゃないけれど私も私で聞いてみよう。 「……わたし自身は特には良いかな……。物語とか、さっきみたいに見ている分には面白いけれど」 「お、面白い!?」 さっきの私は面白がられていた!? 「うん」 愛良ちゃんはあっさり返事をする。 「そ、そんなものなのかな?」 「そんなものだよ」 そう言って愛良ちゃんはまた微笑むのだった。 可愛い。 でも、可愛さで何か誤魔化されている気がしないでもない。 まあ良いか。 「そう言えば、さっきの山部君かなりぐったりしてたね」 それでも、少しでも山部君は愛良ちゃんと話したかったのかな、なんて思ったり。
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