始まり

1/9
前へ
/12ページ
次へ

始まり

朝の光が眩しく映る その光で、僕は目を覚ました 「はぁ…今日も学校か」 呟いたところで誰にも聞こえはしない 何せこの家には誰もいないのだから 寝巻きから制服に着替え、下の階へと下る もちろん、誰もいない 適当に朝食を済まし、制カバンを手に、家を出た いつもと変わらない朝 いつもと変わらないこの景色 いつもと変わらないこの坂道 正直、飽きていた この惰性は、いつまで続くのだろう 「こんなことを考えても無駄か…」 一言口にして、僕は学校へ向かう
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加