幼い日の記憶

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「僕が守ってあげる!!」 こんな言葉を初めて言ってもらったのは、まだまだ幼い時の事だった。 ふとこんな事を思い出したのは、ある事件をきっかけに、生きる気力を失い、ベッドで涙が枯れるんじゃないかっという程泣き崩れていたからだ。 「誰か……助けてよ……」 私は尾山 未來。 (おやま みく) 現在中学2年生。 特別可愛いわけでもなく、勉強ができるわけでもない。 自慢出来る事があれば、陸上部だから足が速い事くらい。 そんな私はショートカットにしているため、少しボーイッシュにも見えてしまうかも。 まぁ…いたって普通の女の子だと思う。 ベッドで泣いていた私は、ふとある少年と過ごした日々の記憶が蘇る。
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