逃走1日目:転校生が来た

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  「俺は男だぁあああ!」 「ぐっ、…!!」 キレた俺は彩樺…いやもう、コイツなんてモサ頭って言ってやる。 モサ頭にフルパワーで蹴りを入れた(油断してたのか結構効いたっぽい) てか、転校して早々に「ヤらないか?」っておかしいだろう。 もしかしてあれか、発情期か?それとも欲求不満か? 「どっちでも良いから、とりあえず俺を巻き込むなって話だな」 「ゲホッ…お前、誰に何の話してるわけ?」 「え、お前の性事情について」 「意味分かんねーよ」 あの後嫌々、寮までモサ頭を連れて行って無理矢理寮長に説明とか色々押し付けてから、俺は自室に戻った。 …戻ったはずなんだが、 リビングルームに入って左にある自室に入ろうとして、ふと空き部屋なはずの右を見ると、 部屋が段ボールで覆い尽くされていた。 「…え、」 一つ忘れていた。 この学園は全寮制だ。そして生徒会と風紀以外は二人一組で寮に住む。 俺もつい最近まで同室者が居たが、退学したから今は一人だ。(同室者はこの閉鎖的な環境に限界を感じたらしい) 改めて言おう。 俺の右隣に新たな同室者が入るって事はだ… アイツ(モサ頭)が俺の同室者 「笑えねー!てか、俺本気で貞操の危機…」 自分の不幸さに思わず嘆いていていると、後ろから手が伸びてきて口の中に指を突っ込まれた。 「…ん!?」 「また会ったね鷹?」 「っん、ぐ…!(何で口ん中に指突っ込む必要が有るんだよ!)」 「さっきの仕返しだから」 「んむっ、ふ…(心読まれた!ちょ、指動かすな!舌掴むな!)」 コイツ本当に変態だ! ぐちゃぐちゃと咥内で蠢く指を思いっきり噛んでやろうかと考えていると、耳元で「指噛んだら直ぐに押し倒して掘るぞ」って言うもんだから、てっ抵抗出来ない… .
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