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「キャー!黒王子と白王子が抱き合ってるー!」
「僕にも抱き着いて下さあああい!」
抱き着いたまま、3人で話しているとクラスの至る場所から何故か奇声が飛び交う。
…全員、男だよな?
どうしたらそんな女みたいな高い声出して、叫べるのかある意味知りた…やっぱいいや。
「なあ、綾斗」
「何だ鷹?」
「黒王子、白王子って誰?」
ちょっとした疑問を綾斗に質問したら、さっきまで煩かったクラスが一気に静かになった。
あれ…俺なんか変な事聞いた?
「無自覚って恐ろしいわ…」
「俺もそう思った」
翠と綾斗が明後日の方向を向いて失笑しながら、ボソボソ呟く。
ちょ、質問の答えは!?
「おい翠、綾斗…」
「席着けー、SHR始めるぞー」
質問の答えを聞かない間に、先生が来た所為で仕方なく席に座った。
何なんだ本当…
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