逃走2日目:貞操危機一髪

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  「キャー!黒王子と白王子が抱き合ってるー!」 「僕にも抱き着いて下さあああい!」 抱き着いたまま、3人で話しているとクラスの至る場所から何故か奇声が飛び交う。 …全員、男だよな? どうしたらそんな女みたいな高い声出して、叫べるのかある意味知りた…やっぱいいや。 「なあ、綾斗」 「何だ鷹?」 「黒王子、白王子って誰?」 ちょっとした疑問を綾斗に質問したら、さっきまで煩かったクラスが一気に静かになった。 あれ…俺なんか変な事聞いた? 「無自覚って恐ろしいわ…」 「俺もそう思った」 翠と綾斗が明後日の方向を向いて失笑しながら、ボソボソ呟く。 ちょ、質問の答えは!? 「おい翠、綾斗…」 「席着けー、SHR始めるぞー」 質問の答えを聞かない間に、先生が来た所為で仕方なく席に座った。 何なんだ本当… .
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