逃走2日目:貞操危機一髪

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  SHRの間も先程疑問に思った事を考える。 でも全く分からない。 「(大体、黒とか白とかさ、何処見て判断してるんだ…)」 考えても疲れる…、と思った鷹は腕を枕にして机に突っ伏し、目を閉じた。 ここで説明しよう! 黒王子とは鈍感で自分を平凡だと思っている鷹の事。 何故黒王子なのかと言うと、この学園では珍しい漆黒に近い黒色の髪だから。という変な由来。 ちなみに白王子は綾斗の事。 由来は爽やかで黒さの無い笑顔が素敵だからという、鷹の由来よりちゃんとした理由がある。 頭に誰かの声が響く 「……ぇ、…き…て…」 何が言いたいのかさっぱり分からない、というより聞こえない 頼むからもう少し大きく話してくれよ… と、思ったら今度ははっきりと耳元で聞こえた 「起きなきゃ喰っちゃうよ?」 ふぅー、と耳に息を吹き掛けられ、ゾクゾクする感覚が耳から全身に一気に駆け巡る。 「っ……!!!」 誰だと思い、伏せていた顔を即座に上げると美しい男がいました。(顔が無駄に近い…!) 「だ、誰…」 「あれ?僕の事知らない?」 内心ドキドキしながら聞くと、美しい男は無駄に整った顔で、女が見たらすぐ失神しそうな笑顔を浮かべる。 …確かに美人だけどさ。 俺に笑顔を向けても失神したり、何のアクションも無いぞ? 「まったく知りません」 「……珍しい子もいるんだね」 ちょ、この人何気に失礼な事言いましたよ!?そんなに俺、珍しくねーよ!というか、さっき見た夢もやたら俺に失礼だったぞ。…内容は忘れたけどな!← .
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