逃走2日目:貞操危機一髪

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  ふと学年を表すネクタイを見ると、目の前に居る男は緑のネクタイをしていた。 つまり、俺より先輩だ。 なのに2年のクラスに居るのはおかしい。だから俺はここは2年のクラスと言う事を教える事にした。 「あの…」 「何?」 「ここ2年の教室ですよ?」 「知ってるよ?」 あれ…ちゃんと分かってたんだな?(←失礼) じゃあなんで……? 「それは君が誰も居ない教室で寝てたからだよ」 クスッとまた綺麗な顔で笑って、男もとい先輩は俺の疑問に答えた。 あれ、さっきの疑問口に出して言って無いんだけど? 「君、思いっ切り口に出して言ってるからね?」 「……マジですか」 前にも…てか昨日か?こんな事あったな、うん。あの後最悪だったな。ああー嫌な事思い出した! 「はぁ……」 「大丈夫?」 「全然大丈夫じゃないです…」 先輩が心配そうな表情で俺を見る。すいません先輩、貴方の所為でこんな気分になったわけじゃ無いんです。全てはあの転校生の所為なんです…! 「あの転校生相手じゃ疲れるでしょ?」 「え、先輩あいつの事知ってるんですか?」 「うん。一応ここの生徒全員の名前と顔は把握してるからね」 生徒全員の名前と顔を把握出来てるとか凄いな。俺は未だにクラスの中で名前知らない奴居るのに。 「先輩、何者なんです?」 「…ここまで言っても気付かない君こそ何者なんだい?」 先輩は俺の発言が面白かったのか、笑いながら質問を質問で返された。 .
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