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「ごめんなさあああい!」
ガバッと叫びながら起きると目の前は知らない空間でした。
「……此処、何処だよ」
周りを見渡してからボソッと呟くが自分以外誰も居ないので、この質問の返答は無い。というか…凄く嫌な夢見たな。頭を掻きながら思う。翼元気かな?最近メールしてないからあんな夢見たのかも知れない。そうだとしたら今日はメールしなければ、帰省した際に翼にラリアット決められる。
「鳥肌立ってきた…」
片割れのラリアットを想像しただけでぶるりと体が震えた。決して武者震いではない。恐怖心からの震えだ。
「にしても…誰も居ないし、帰ってこねーし誰の部屋だよ」
大分冴えてきた頭で状況を確認すると、自分はどうやら誰かの部屋のベッドに寝かされたみたいだ。でも部屋の主は居ない様で、正直どうしたらいいのか分からない。それ以前に何故自分が寝ていたのかも分からない。え、まさか…
「薬でも盛られた…!?」
「何、寝言言ってるの」
いやんどうしよう!とか気持ち悪い口調でブツブツ言っていたら、いつの間にかドアが開いてこちらを見ている美人にツッコミされた。え、なんなのこの人美人過ぎるぜ!顔直視出来ない…。
「おはよう鷹」
「っん…!?」
あまりにも美人だから目だけを逸らしてたら、唇に柔らかい感触。何だと思って目線を美人に向けると、美人がドアップで視界に入る。あ、これもしかしてキスされてる?
「んー!!」
自分でも分かるほど顔を赤くしながら抵抗して思い出した。この美人はさっき俺に…あ、あんなことやこんなことをしたえっちぃ美人な先輩ではないか!ヤバいぞ俺の貞操。2日目で死守失敗とかヘタレ過ぎるぞ俺!てか、まだキスしたままだから苦しい!息が出来ない!
「ぷは、っ……ふ、んぅ…!」
「顔真っ赤…可愛い鷹…」
我慢出来ずに口を少し開けて空気を取り込もうとしたら、待ってましたと言わんばかりに直ぐさまぬるりと舌が俺の咥内に侵入する。先輩は平気そうにSっ気たっぷりな瞳で、俺を見ながらキスの合間に話しかけてくる。顔赤いのはアンタの所為だからな!
暫くして解放された頃には、思考も躯もトロトロに溶けきった俺が出来上がって…いたと思う。
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