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「僕、中身も王子様みたいに優しいと思うけどな」
「ドS腹黒…」
「なにか言った?」
「ひぃいい!なな、何も言ってませんヨ幻聴じゃないんですカ?」
怖い怖い怖すぎるよこの先輩!ちょーっと(どころじゃないが)Sなところと腹黒を指摘しただけなのに、素晴らしい笑顔で切り捨てられた。どうしたらあんなに黒くなれるんだろうか。俺もそんなスキル欲し…じゃなくて!
「とりあえず俺の上からどいて下さい、正直邪魔です…」
さっきから衝撃的な事実が発覚して色々流されているけど、いつの間にか俺の上に副会長様が覆いかぶさってるからね!非常に不味い状況です。翼が言っていた"フラグ"というものが立ちそうだ!
「へぇ、僕にそんなこと言うんだね鷹は…」
声がして副会長の顔を見ると…この世(と言うより俺の人生)の終わりを感じた。一段と素晴らしい笑顔だけど目が笑ってねえええ!人を目だけで殺める事出来るぞ☆
「はひ、ごめんなさ「ごめんなさいで済んだら警察とか要らないんだよ?」……」
ちょ、どうにかしてぇええ!
俺死ねる!今ならパタンキューで天に逝ける様な気がする!
凄く青ざめた顔をしている俺を見て、副会長様は口角を上げるとまた耳元で呟いた。
「だから身体でその罪償ってね?」
「いやいやいや!おかしいでしょうそれ!?」
何処をどうしたらそんな結論になるんだよ、そんな罪の償い方があったらクーデター起こしてやる…このひ弱でミジンコな俺が!
「もう黙って鷹。君に拒否権なんて無いんだから」
「暴君過ぎる!誰か助けろー!俺もうツッコミ入れるの疲れた!」
本当、真面目に俺を誰か助けて!
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