逃走2日目:貞操危機一髪

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「僕、中身も王子様みたいに優しいと思うけどな」 「ドS腹黒…」 「なにか言った?」 「ひぃいい!なな、何も言ってませんヨ幻聴じゃないんですカ?」 怖い怖い怖すぎるよこの先輩!ちょーっと(どころじゃないが)Sなところと腹黒を指摘しただけなのに、素晴らしい笑顔で切り捨てられた。どうしたらあんなに黒くなれるんだろうか。俺もそんなスキル欲し…じゃなくて! 「とりあえず俺の上からどいて下さい、正直邪魔です…」 さっきから衝撃的な事実が発覚して色々流されているけど、いつの間にか俺の上に副会長様が覆いかぶさってるからね!非常に不味い状況です。翼が言っていた"フラグ"というものが立ちそうだ! 「へぇ、僕にそんなこと言うんだね鷹は…」 声がして副会長の顔を見ると…この世(と言うより俺の人生)の終わりを感じた。一段と素晴らしい笑顔だけど目が笑ってねえええ!人を目だけで殺める事出来るぞ☆ 「はひ、ごめんなさ「ごめんなさいで済んだら警察とか要らないんだよ?」……」 ちょ、どうにかしてぇええ! 俺死ねる!今ならパタンキューで天に逝ける様な気がする! 凄く青ざめた顔をしている俺を見て、副会長様は口角を上げるとまた耳元で呟いた。 「だから身体でその罪償ってね?」 「いやいやいや!おかしいでしょうそれ!?」 何処をどうしたらそんな結論になるんだよ、そんな罪の償い方があったらクーデター起こしてやる…このひ弱でミジンコな俺が! 「もう黙って鷹。君に拒否権なんて無いんだから」 「暴君過ぎる!誰か助けろー!俺もうツッコミ入れるの疲れた!」 本当、真面目に俺を誰か助けて! _
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