バレンタイン

2/9
前へ
/100ページ
次へ
バレンタインを翌日に控えた日曜日。 私の家には美佐がいる。美佐が私の家にいるには訳がある・・・美佐がバレンタインに手作りチョコを純矢に渡したいと言われて、私の家で作る事になったのだ。 美佐は生チョコを作りたいらしい。私は、修一にガトーショコラを作ろうと思っていた。 「美保、私に作れるかな」 美佐が不安な表情で私に聞いてくる。 「大丈夫だよ。私もお母さんもいるんだしね」 「そうよ、美佐ちゃん。頑張って作りましょうね」 私とお母さんがニッコリ笑顔で美佐を見ると、美佐は安心した表情になる。 ちなみに、お父さんは雅人を連れて、雅紀叔父様のお家に行ってる。 「さっ、始めましょう」 お母さんが私達を促して、私達はそれぞれ作り始めた。 わいわい騒ぎながら楽しく作れた。美佐は初めて作ったとは思えないぐらい、上手に出来ていた。 「美佐ちゃん、上手に出来たわね。純矢くん、喜んでくれるわよ」 「ちゃんと、純矢仕様に甘さ控えめにしたしね」 「美保、お母さん、ありがとうございます」 「いいえどういたしまして。」 明日・・・一体どうなるんだろう。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加