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いよいよバレンタイン当日。
私と美佐は、一緒に学校へ向かう・・・その途中で修一と純矢が待っていた。
「美保」
「美佐」
私と美佐を見つけた修一と純矢が私達を呼ぶ。
「おはよう」
私達は挨拶をして、一緒に学校へ向かう。私達はしゃべりながら通学路進んで行くと、目の前に女の子達の塊が見える。
凄い嫌な予感がする。
「里中先輩」
「松岡先輩」
女の子達は修一と純矢を見つけて駆け寄ってくる。私達は顔を見合せる。
「先輩、これ貰って下さい」
女の子達は私と美佐がいるのも、無視して、次から次へと修一と純矢に紙袋を手渡してる・・・皆バレンタインチョコなんだろう。
「何なの」
私がムカッとして小さく呟くと、美佐も頷いてる。修一と純矢も戸惑いつつも、受け取ってる。
その様子が更に私の怒りに火を点ける。私は、表情を消して、修一と純矢に近づく。
「里中くん、松岡くん、私と美佐は先に学校行くからどうぞごゆっくり。美佐、行こう」
私はそう言って、美佐を引っ張って歩きだす。
「美保」
「美佐」
修一と純矢は私達を呼ぶけど知らんぷり。
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