バレンタイン

3/9
前へ
/100ページ
次へ
いよいよバレンタイン当日。 私と美佐は、一緒に学校へ向かう・・・その途中で修一と純矢が待っていた。 「美保」 「美佐」 私と美佐を見つけた修一と純矢が私達を呼ぶ。 「おはよう」 私達は挨拶をして、一緒に学校へ向かう。私達はしゃべりながら通学路進んで行くと、目の前に女の子達の塊が見える。 凄い嫌な予感がする。 「里中先輩」 「松岡先輩」 女の子達は修一と純矢を見つけて駆け寄ってくる。私達は顔を見合せる。 「先輩、これ貰って下さい」 女の子達は私と美佐がいるのも、無視して、次から次へと修一と純矢に紙袋を手渡してる・・・皆バレンタインチョコなんだろう。 「何なの」 私がムカッとして小さく呟くと、美佐も頷いてる。修一と純矢も戸惑いつつも、受け取ってる。 その様子が更に私の怒りに火を点ける。私は、表情を消して、修一と純矢に近づく。 「里中くん、松岡くん、私と美佐は先に学校行くからどうぞごゆっくり。美佐、行こう」 私はそう言って、美佐を引っ張って歩きだす。 「美保」 「美佐」 修一と純矢は私達を呼ぶけど知らんぷり。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加