バレンタイン

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私は美佐が誤解しないように、言って、純矢にチョコを渡す。 「・・・美保、こっちおいで」 その光景を見た修一はいつもより声を低くして、私を引っ張って生徒会会長室に入って行く。 ちなみに、生徒会会長室は会長と副会長しか入れない様になってる。 会長室に入った修一は無言で私を椅子に座らせる。いつもとは違う雰囲気でちょっと怖い・・・もしかして怒ってる。 私は恐る恐る顔を上げると、少し怒った表情の修一と目が合う・・・やっぱり怒ってる。私が目をそらすと、 「美保、さっき純矢が言ってたのはどうゆう事かな?しかも、僕の目の前で純矢にチョコ渡したし」 やっぱり修一は純矢にチョコを渡した事を怒っているみたい。 「あれは・・・小さい頃からの習慣。毎年バレンタインの時は家族と松岡一家にはチョコを渡してるの」 私が言うとまだ、修一は納得してない。 「朝は?なんでいきなりあんな態度になったの?」 修一の問いに私は・・・ 「・・・あの女の子達に囲まれた姿見るのが嫌だったか。ちょっと位断ってくれたって良いと・・・」 私は最後まで言えなかった。
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