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その後も、メロスのごとく走り続けた。
心臓破れるんじゃね?と思うほど頑張った。
「セーフっ!」
「遅刻だっ!」
…がもちろん遅刻。
「うげ…」
「新学期早々遅刻とはいい度胸しとるな」
校門でゲジ山(39才独身、好きな物は焼き鳥・鳩・インコ・ホットケーキ・チョコレートパフェ・クッキー・り○ちゃん人形・おジャ魔女ど○み萌え)に遭遇してしまった。
こんなんが教師でいいのか?
ちなみに科目は音楽だったりするからこれまた。
それにゲジ山というのは眉毛から由来しているのはだいたい予想がつくのではないだろうか。
「あ、足元にどれみちゃんの人形が」
「んだとぅ!?」
よし。
颯爽とはっとり君の如く…
「ないではないかぁあああ!!」
捕まった。
そしてあえなく正座状態。
それから10分ほど説教は続いた。
…のだがいつの間にか脱線し、ど○みちゃんについて語っているゲジ山を尻目に逃げた。
だがゲジ山のおかげで教室に着いた頃には授業が始まって15分経っていたのだからいい迷惑だったり、ありがたかったり。
その後席につくと窓から誰もいないところに向かって延々と語っているゲジが見えたのは気のせいだろう。
「よぉ、遅刻魔」
前の席から牛乳にレモンスカッシュを突っ込んだような声がした。
しばらく放置すると固まるんだぜ?
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