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「やっぱりお前か。何となくしか顔覚えてなかったが」
今の声色や口調はさっきまでのそれと全く異なっていた。
そう言うと目つきは鋭くなり、少しずつ顔が近寄ってくる。
これホントに佐倉さん!?
彼女の顔は俺のそれを過ぎたあたりで止まる。
「ホントに痛かったんだぞ。助け起こしもせず逃げやがって」
耳元で囁かれるトーンの下がった声に驚愕し、俺の目は見開かれる。
「あんまなめてると首落とすぞ?」
えぇ!?ちょっ、何?怖ッ!!
俺の身体は恐怖で固まって動かなくなってしまった。
そこに助け舟を出したのは皮肉にもGだった。
「おいそこ何しゃべりよるんだ?」
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