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固まって反応できない俺の代わりに佐倉さんが応答してくれた。
「あの…今日入ってきたばかりだったので…」
すると彼女はかがみ込んで質問してきた。
「お前名前は?」
「え、あ…」
「早くしろボケが」
「た、高瀬亮です!」
「最初から早く答えろっつの」
ちょ、理解が追いつかない。
「…だから高瀬君に今どこを習ってるのか聞いてたんです。ごめんなさい…」
今にも泣きそうな声で謝罪するとクラスみんなに嫌われているGに殺気立った視線が集まる。
「そ、そうか。それはすまんかった」
Gは何事もなかったように授業を再開する。
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