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公園が見えてきた。
その公園で海斗とはお別れだ。
「じゃあなー」
「おう」
海斗と別れると、ただぼーっとしながら家へ向かった。
青い空を悠々と流れる雲を見上げ、手で顔を仰ぐ。
第二ボタンまで開けたカッターシャツの胸元に入る風がじっとりと汗ばんだ体を冷やす。
それが何とも心地よかったり。
けど、直射日光だけはいただけないよね。
なんて考えながら高温に熱せられたアスファルトの上を歩いて行った。
「ただいま」
この時間帯家には誰もいない。
まだ午前中だからな。
返事がなく虚しさが滲むがたいして気にとめない。
「つまんねーなぁ…」
ベットへ体を放り出し、ぼやいた。
今日も何の変哲もない一日だった。
夏休みも友達と数日遊んだ程度。
ゲームしてテレビ見てだらだらするだけ。
みんなそんなもんなのかな?
クーラーの電源を入れながら誰ともなく投げかけた疑問。
そして今日も普段と変わらない一日を終える。
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