聖なる悪魔!?

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信号に捕まるとやっかいだ。 頼む、変わらないでくれ。 横断歩道を渡ろうと全力で走り続ける。 素晴らしいことに祈りが神に通じたらしい。 点滅開始。 「だぁぁぁぁぁぁぁ!ふざけんなぁぁぁぁぁ!」 やはり…というか、予想通り…というか、間に合わなかった。 今思えばコレも暗示だったのかもしれない。 コレのおかげで、いや、むしろコレの『せい』で… 「ハァ…ハァ…運悪っ」 膝に手を当て肩で息をする。 遅刻へとまた1歩近づいたことに焦りが頭を混乱させていく。 だからといって止まっている場合ではないことくらいはわかる。 信号が青に変わる寸前にボルトもびっくりフライングスタート。 「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 周りの目?遅刻に比べればマシだ。 軽蔑とも侮蔑ともつかないような視線を受け、ようやく海斗と別れる公園が見えてきた。
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