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『大倉ごめんやけど先行っといて。みんなにはちょっと遅れるって伝えて。』
大倉はちょっと不思議そうな顔をしたけど
『分かった!あんまり遅れんようにな♪』
理由も聞かずに微笑んで走っていった。
どうしても…彼女に近づきたくて
彼女の名前が知りたくて
とにかく必死やった。
こんなに誰かを好きになるなんか
初めてで自分でもどうしたいんか分からんけどすれ違う彼女の腕を掴んでた。
『えっ?』
当たり前やけど彼女は目を丸くしてビックリしていた。
『あっごめん。つい…』
やった後に俺は後悔…
そんなん急に話したこともない人に、ましてや知らん相手に腕を掴まれたんやから。
『もしかして……亮ちゃん?』
そう言う彼女の目に涙が溜まっていたことに俺は気がついた。
『えっ?知ってたんや』
そんなん嘘や。
彼女が俺のこと知ってるのは当たり前や。
関ジャニ∞を知ってくれてるんやから。
分かってながらもわざと俺のことを知らんようにしてしまった。
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