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『何で亮ちゃんが?』
声が震えていた。
『俺…昨日たまたまここですれ違った君を好きになってしまったから』
自分でも恥ずかしいセリフを言ってしまう。
彼女に会うと心の中の思いが勝手に口から溢れ出してしまう。
急にこんなん言われても困るのにな。
けどどうしても彼女にこの思いを知ってほしかったから。
彼女の目から涙が溢れ出した。
『嘘や…亮ちゃんがあたしを?』
『ごめん急に言われても困るでな。忘れて。じゃあ』
何もなかったことにしよう。
俺がドームに行こうとして振り返った時
後ろから抱きしめられた。
『あたしを彼女にしてください』
そう言って強く俺を抱きしめるのは彼女だった。
『おん。俺で良ければ…』
そう言って彼女を抱きしめた。
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