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僕にとって優は自分より大切なもの。
手放したくなんてないし
離れたくもない。
ましてや優が僕の隣にいないことが
一番いや。
考えられないことだった。
かと言って赤ちゃんをせっかく優が身ごもってくれた大事な命をなくしたくもない。
『大倉どうしたんな?』
そう言って悩んでいる僕に救いの手を差し伸べてくれたのは亮ちゃんやった。
『無理にとは言わへんけど言えるんやったら言いや。』
そう言って微笑んでくれた。
僕は全て話した。
僕は赤ちゃんの命を失いたくもないし優を何より失いたくないって。
でも優は自分の命がなくなっても赤ちゃんを産みたいって言ってることも。
亮ちゃんは真剣に聞いてくれた。
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