no-no-no

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亮ちゃんは少し考えてから口を開いた。 『俺がどうこう言える立場じゃないけど…優ちゃんの気持ちも大倉の気持ちも分かる。 でも優ちゃんの言うことも分かるんや。 赤ちゃんを産んで自分がおらんくなっても 赤ちゃんは自分の分身やって 赤ちゃんを優やと思ってって そう優ちゃんは思ってるんちゃうかな? でも決めるのは大倉と優ちゃんたちやから。 今のは参考ってことにしといてや』 そう言ってそっと僕から離れていった。 それも亮ちゃんの優しさ。 亮ちゃんの言ったことも分かる。 僕は悩みに悩んだ。 でも亮ちゃんのおかげで一つの選択をすることができたんや。 .
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