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『優。聞いてや』
その日の夜僕は優を連れて遊園地に来た。
そして今は密室。
観覧車。
今ここで答えを出す。
『優が僕から離れていくのはいやや。けど優が赤ちゃんを産みたいって思うんやったら産んでほしい。
けど…
僕は二人とも助かるって思ってるから。
だから…』
僕はそこまで言って涙が止まらなくて。
泣いてしまった。
『そうやね。
あたし頑張るから。
どうしても忠義の赤ちゃん産みたいから』
そんな強い優を僕は抱きしめた。
僕が思ってるより優は強かった。
やっぱりお母さんやね。
だって今の優はお母さんの顔やから。
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