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『何言うとんねん…
優!優!』
そう叫んでも優はびくともしなくなっていた。
ただ僕は泣いて泣いて
泣き崩れた。
*
¨この子がもし女の子だったら優花って名前にしようね¨
優がそう言ってたっけ
僕は赤ちゃんに
優が自分の命を犠牲にまでして守ったこの子に¨優花¨って名前をつけた。
優がいなくなったことは受け止められなかった。
でも亮ちゃんに言われたことを思い出したんや。
¨優ちゃんは赤ちゃんを自分の分身やって思ってって思ってたんとちゃうかな?¨
ってことを。
優が守ってくれたこの子を僕は優やって思うで。
最後に優がいったように幸せにしてあげるから。
だから優。
安心して眠ってな。
この子だけは優が命がけで産んでくれたように僕は命がけで守るから。
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